ＳＴＡＧＥ３３ 深緑の装甲騎兵

深夜、廃工場

「WRYYYY!!!!!!」
メタルティラノモンが雄叫びを上げる
「五月蝿せぇ！！叫ぶなぁ！」
M良太郎がベルトを巻きながら言う
『いくよ、モモタロス』
「まかせろ！変身！！」
M良太郎が電王に進化する
「俺、参じ・・・」
「WRYYYYYY!!!!!!!!」
決め台詞がメタルティラノモンの雄叫びでかき消される
「てんめぇ！！人の決め台詞中に叫ぶなぁ！」
近くにあったドラム缶を蹴る、すると見事メタルティラノモンの頭部に直撃する
「WRYYYYY!!!!!!」
「だから叫ぶな！！」
するとデンガッシャーソードモードのエネルギーをためる
「俺の必殺技パートⅡダッシュ！！」
するとエクストリームフラッシュを発動し、メタルティラノモンを一刀両断する
「WRYYY!!!!!」
するとメタルティラノモンが消滅する
『いつもと一緒じゃん』
「気分だよ、さてと」
するとベルトを外し、M良太郎に戻る
「へぇ、君が電王か・・・」
「誰だ！」
M良太郎が見上げると、10歳くらいの少年が鉄骨の上に立っていた
「初めまして、野上良太郎君、李　健良（リ・ジェンリャ）です」
すると少年が鉄骨から降りる
「ここじゃ何だし、異次元にでも行こうか」
すると李が手を前にだすと時空の狭間が出現する
「てめぇ・・何者だ？」
「良太郎さん！！」
剣とタカトが走ってくる
「君は・・・・」
「やぁ、タカト君、君は管理局の犬に成り下がったか」
李が睨むような目つきでタカトを見る
「まぁいい、全員来いよ」
すると李が狭間へと入っていく




「李君、なんで君がこんな事を？」
「ウザイんだよ、いつもそうやって同情させようとして！」
「李君・・・」
「お前の顔は見飽きた、ここでけしてやる！」
李がデジヴァイスを構える
「マトリクス・エヴォリューション！！！！」
すると李が巨大なロボットに変身する
「ゼムナス様の邪魔をする輩はここで消してやるよ！」
するとセントガルゴモンの体のハッチが開きミサイルが一斉に発射される
「来る、タカト、良太郎さん、避けて」
『良太郎、変身や』
キンタロスが念話で呼びかけてくる
「うん」
そう言うと良太郎がライナーパスを翳し、変身する、だが・・・
「変身」
良太郎の体を黒い装甲が覆う、だがいつもの追加装甲が現れない
「あれ、何で・・・・」
「良太郎さん、危ない！」
良太郎の頭上に飛んできたミサイルを剣が切り落とす
「良太郎さん、もしかして変身が・・・」
「うん、できないみたいんだ・・・・」
『（なんでや、なんで変身が・・・・）』
キンタロスも唖然としている
『無駄さ、この空間は他の空間にあるものを呼び寄せる事はできない』
セントガルゴから李の声が聞こえる
「李君、なんで、僕達は・・・」
『あぁ、友達だったね、だが僕は君にいつも嫉妬していた』
「嫌だよ、僕は君と戦いたくないよ！」
「構えろ、松田タカト」
するとセントガルゴモンが肩の砲門を開ける
「タカト、戦うんだ・・・・」
剣がタカトに言う
「ダメだよ、友達と戦うなんてできないよ！」
すると剣がタカトを掴み、頬を殴る
「友達ならアイツの曲がった根性を叩きなおすぐらいしてみろ！」
「・・・・うん、わかった、行くよ、李君、」
タカトがデジヴァイスを構える
「マトリックス・エヴォリューション！！」
タカトの体を白銀の装甲が覆う、紅いマントを背中につける
『やっと出たか、デュークモン』
「かつての友といえど、刺し違えたからには手加減はしない」
デュークモンが槍を構える
『行くぞ！！』
セントガルゴモンの肩から巨大なミサイルが発射される

「剣、助けなくていいのかな？」
良太郎が剣に聞く
「あれは彼の戦いだ、俺たちはの手出しは許されない」
剣はただデュークモンをじっと見ていた

デュークモンを狙うミサイルが発射されるが、デュークモンは全弾回避、撃破する
「どうした？その程度では私を倒す事など不可能・・・」
『クッ、こんなはずじゃ・・・・』
「そこまでにしろ、李健良（リ・ジェンリャ）」
何処からか声がする
「な・・・ゼムナス・・・」
剣が予想外のゼムナスの登場に驚く
「久しぶりだな、三刃剣、松田タカト、野上良太郎・・・」
「目的は何だ？」
剣がパーシヴァル・ヴィンセントを構える
「李健良の回収だ」
『ゼムナス様、まだいけます！』
「帰るぞ、お前一人では勝てん・・・」
『クッ、了解です』
するとセントガルゴモンが消え、李が現れる
「今度は絶対にきみを殺す」
そういうとゼムナスと李が消えていった