ＳＴＡＧＥ４３ 決着、そして入院

ダイモンジヤマ

「はぁぁぁぁ！！！」
剣がヴェルヴェット・ムーンを大きく振るが骸が紙一重でかわす
「どうしました？その程度じゃ僕を倒せませんよ？」
そう言うと骸が氷の矢を飛ばしてくる
「くっ、剣、広い場所にいけ！その方が有利だ！」
黒（ヘイ）のアドバイスを受け、剣が走り出す
「逃がしませんよ！」
すると骸も追って走り出す




山頂
「おやおや、逃げるのを諦めましたか？・・・・」
剣が誰かを追い詰めている
「六道骸、お前の目的は何だ？」
剣がヴィンセントをムラマサ・ブレードにチェンジさせる
「僕の目的は君の体に乗っ取りマフィアに復讐することです」
「何故俺の体を？」
「君は普通の魔道士よりも魔力が大きい、僕が使うには丁度なのですよ」
すると骸が三叉槍を構える
「行きますよ！！」
骸が剣に迫る、剣は骸の攻撃をギリギリ避ける
「どうした？十四歳のガキに傷一つ付けられないのか？」
剣が攻めに入るが骸は全て防ぐ
「綺麗な体に傷をつけたくないですしね」
「なんだそれ・・・」
剣は骸の答えに少し引く
「お遊びは此処までです」
骸が自分の目を抉る、目の数字が六から五に変わる
「な、お前何を・・・」
剣はまだ骸の能力を知らなかった
「この能力は危険で僕が自分で変えなければいけないんですよ・・・」
骸が目を開く、すると禍々しいオーラが目から溢れている
「これは人間道と言って最も危険なのですよ・・・・」
「なら俺も新しい技をやってみるか！」
『Seven Sword』
ヴィンセントが光に包まれし、大剣、太刀、鎌、ナイフ、針、ダガー、ドリルに変わる
「行きますよ！」
骸が槍を構える
「行っけぇぇぇぇぇぇ！！！！」
二つの閃光がぶつかり合い、周辺の草木が吹き飛ぶ
「はぁぁぁぁ！！！！」
剣が押すが骸も負けじと力を上げる
「これしきで！！！！」
すると一瞬二人を纏っていたオーラが消える
「くっ・・・・」
二人共一瞬隙が出来る
「甘いですよ！」
骸が剣の右腕に槍を突き刺す
「まだだ！」
剣がダガーで骸の左胸を突き刺し、二人とも気絶する
「くっ・・・・」
「く・・・・・そ・・・・・」
二人が気絶する

「すみません侑斗さん、こんなに・・・・・」
剣が６個目の林檎を齧る
「別にいいって、さっき買い物行った時たまたま安かったから」
侑斗が花瓶を棚に置く
「ところで・・・・骸のほうは・・・・・」
剣が聞きにくそうに言う
「今黒（ヘイ）さんが事情徴収をしている、まぁ大丈夫だろう」
すると結うとの髪が一部緑になる
「剣、お腹は空いてないか？」
「大丈夫ですよ、デネブさん」
剣が笑顔で答える
「にしても、侑斗は優しいな、剣に林檎を買ってくるなんて」
「かわいがられてるのですかねぇ・・・・」
すると部屋をノックする音が聞こえる
「三刃さん、面会人です」
そう言うと看護婦が一人の少年を連れてくる
「剣、怪我は大丈夫？」
気の弱い声、後ろには愉快な４人組・・・・・
「良太郎さん！」
剣が跳ね起きるが傷が痛み、すぐにベットに転がる
「・・・・大丈夫？」
「あい・・・・」
剣が何とか返事する
「剣ちゃん、元気にしてた？」
リュウタロスが剣に飛びつく
「リュウちゃん、久しぶり～」
剣が感激する
「ちょっと前はちっちゃかった小ぞ・・・・・」
モモタロスが言い終わる前に剣が手元にあった漬物石（５０キロ）をなげ見事モモタロスに直撃する
「良太郎、久しぶりじゃないか？」
「訓練学校以来だね」
良太郎と侑斗が握手をする
「ところで良太郎さん、何でこっちに？」
「転属令を受けてね、それで姉さんと一緒にこっちの世界にに来たんだ」
「え、愛理さんも？」
その一言に剣が反応する
「駅前に喫茶店できたって聞いてない？」
「あ、あそこなんだ！」
「わ、わりぃ・・・俺・・・」
侑斗がなにかを言いづらそうにしている
「あ・・・そっか・・・」
剣が納得する
「どうしたの、侑斗？」
「俺、コーヒー飲めねぇんだよ・・・」
侑斗のテンションが一気に下がる
「そっか、まぁ僕は飲めるようになったけど」
剣が何の気なしに言う
「お、良太郎、もう来てたのか」
黒が部屋に入ってくる
「久しぶりです、黒さん」
「骸の剣だが、精神操作をかけられていたらしい」
黒が椅子に座り言う
「精神操作？」
「あぁ、なんでも彼はとあるマフィアに精神操作をされたみたいでここ数日の記憶がないらしい」
「あの、黒さん、お願いがあるんですけど、骸さんをん仲間にしてもらえませんか？」
剣の口から意外な一言が出る
「剣、本気か？」
「はい・・・」
剣が真顔でうなずく
「わかった、本局に連絡しておく」