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とりあえず見ていってください、話はそれから
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夏目「キーブレ・・・・」
野上「違うから」
「やり直す?朽ち果てる?・・・・どういう事だよ!!」

俺は天帝の言ってることが全く理解できない

「そうだな・・・・ある実験によって生じた別の世界、

そこを俺は二巡目と呼ぶが、その世界が現れた」

天帝が掌に二つの球体をだし、説明を始める

「だが、この世界は二巡目の影響でこの世界が滅ぶ被害が出始めている」

「だったら、二巡目を消せばいいんじゃ・・・・」

「ならお前はその世界に存在する自分を殺すことになるぞ?」

その世界の・・・・俺?

「あぁ、二巡目はこの世界と全く同等、つまりパラレルワールドだ」

「その世界ではこの世界に存在する人間が同じように生きている、それを壊せるのか?」

そんな風に言われて・・・できるわけ・・・ねぇじゃねぇか・・・

「お前を殺すわけにはいかない、跳べ」

「でも涙や迅を置いては!!」

「おい天帝!はやくしないと時間が!!」

巨大な列車が空中を走り、校舎に止まる

「野上・・・!?お前、どういう・・・・」

その瞬間、俺の目の前が真っ暗になる

「悪いな、何億回とやり直してやっときた成功の種だ、悪く思うな・・・」

野上のその声と共に完全に何も感じなくなった・・・




「で、これからどうするんだ、神様?」
俺―野上幸太郎は倒れた天城帝の身体を抱え、天帝に訪ねる
「なぁに、予定通り二巡目に送っておけ、お前と同じ特異点だから問題はあるまい」
「あのなぁ・・・特異点で済ませるな・・・それに二巡目のコイツは・・・・」
「既に死んでいる、殺した」
天帝が着物の袖から何かの袋を取り出し、それを俺に見せる
「うわっ・・・・お前な・・・これは」
何があったのかは言わないでおこう、きっと損するから
「この二人の魂は?」
俺が疑問に迅と涙の亡骸を見る、先ほどまで笑顔で話してたんだよな・・・
「既に帝のデバイスへと転送させた、完成するまでの別れだ、眠れ・・・・」
天帝の指音で徐々に砂と化し、消えていく
「・・・・・もう帝の中へ戻るとしよう・・・疲れた」
「あぁ、わかった。あとはまかせろ」
徐々に天帝の身体が薄くなり、光球になると、帝の中へと入り込んでいく
「さて・・・俺は作業を始めますか・・・」
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